ストラテラはドーピング検査に引っかかるか?
なんと、インカレに出場できることになりました。うふふ。
インカレって、他大OKのサークルじゃなくて、インターハイのような、大学生スポーツの全国大会のことです。
練習、がんばってよかったな。
そこで問題になるのは、発達障がいのために飲んでいるストラテラ40mg。
ストラテラの内容成分であるアトモキセチンがドーピング検査に引っかかるかどうか?
JADA(日本アンチ・ドーピング機構)の禁止表には、アトモキセチンは記載されていません。
しかし、記載されていなくても、記載されている成分と同様の効果が認められる成分であればペナルティを受けるとの注意書きがありました。
ADDのためならば、認められるけど、それには当然、事前申請が必要です。
JADAにTUE申請書というものを提出しなければなりません。
これは担当医にも、記入してもらう必要があり、手間も時間もかかりますし、大会の30日前にはJADAに提出しなければなりません。
お医者さんに聞くの忘れてた…と後悔しつつ調べていると、
The Global Drug Reference Online (Global DRO)
(http://www.globaldro.com/home/index)
というサイトを見つけました。
WADA(世界アンチ・ドーピング機構)の現行の禁止表国際基準に則ってアスリートが禁止物質のステータスを確認できるという検索サイトです。
そのサイトで調べた結果、わたしのやっている競技では、2017年現在、
「ストラテラ5mgは投与経路に関わらず、競技会でも競技会外でも禁止されない」とのことでした。
よ…よかったぁ…………
非中枢刺激薬のストラテラはドーピング検査には引っかからないようです。
はっ!!そしたら、中枢刺激薬のコンサータは…?
と思い検索してみると
「コンサータ錠18mgは投与経路に関わらず、《競技会では禁止》、競技会外では禁止されない」
とのことでした!
なるほど…競技会では禁止ってことは、普段は飲んでもOKってことね。
でも、尿検査/血液検査で引っかからないためには、数週間前からやめたほうがよさそう。
アメリカのシモーネ・バイルズ選手は、ADHDのためにコンサータを服用していましたが、WADAのTUE申請書を提出していたため、きちんと認められていました。
コンサータを服用しているADHD/ADDのアスリートは、選考が終わらずまだ出場できるかわからない段階でも、TUE申請書を用意しておくことが大事です。
また、監督や責任者の方にカミングアウトできている環境でないと、申請の際にサポートを受けることができません。
難しいですね。とくにクラブではなく、学校の部活でスポーツをしている場合、
3年ごとに環境が変わるジュニアでは、必ずしも発達障がいに理解のある監督であるかはわかりません。もしかしたらカミングアウトできないかもしれません。
そういったことを考えると、学生アスリートはストラテラをまず最初に試した方が良いのかもですね。
ドーピング検査は毎回出場選手のうち10名ほどを無作為に抽出して、行われます。
発達障がいの方は色々なサプリメントを摂る方が多いと思いますが、
海外輸入の栄養補助食品にはドーピング検査に引っかかるような興奮薬の成分が含まれていることもあり、注意が必要です。
ADHD/ADDアスリートの皆さんは、JADA認定公式商品(http://www.playtruejapan.org/qualified/)に載っているサプリをとるようにした方がいいと思います。
私も、これから気をつけよう!
らん